2011年11月11日、フィネスコ株式会社は創業いたしました。 おがげさまで、本日、10周年を迎えました。
企業の10年生存率は約6%です。実に94%が倒産、ないしは廃業・吸収合併等で消滅します。 その厳しい状況の中で、なんとか10周年を迎えられたのは、ご支持頂いた客様をはじめ、支えていただいた皆様のおかげです。 改めて御礼申し上げます。
創業当時の2011年は東日本大震災の影響が色濃く残り、東北地方で被災された企業さんが宇都宮に臨時事務所を置くなどで、貸事務所の空きが全くない状況でした。 そもそも資本金もパソコンを現物出資したり、自宅の書斎を事務所にして、全くスマートではない船出でした。 リーマンショックの余波も残り、企業業績の持ち直しも見えない中、ただただ「問題を抱えた企業さん、社長さんの力になりたい」という想いだけは強く持っていました。
もうひとつ、起業した動機があります。 それは「自分のやりたいことを、自分のやりたいだけ、自分の裁量と責任で、やり抜く」ということです。これを満足させるにはもう「自分の会社を創る」ほかありません。 より高く自分を買ってくれる企業に転職するたびにキャリアアップ、ということもできなくはなかった。 でも、組織の中では個人の自由は制限されるのはやむを得ず、いつかはその不自由さが後悔に変わるのではないか。 組織が大きければ大きいほど後光効果で、実力以上の自分を見せることはできます。そちらの方が自尊心を満足させることはできるはずです。 一生は一度きり。1回ぐらいは自分の力でどこまでできるかチャレンジしたい。
企業が存続する、ということは、弊社を必要と思ってくださるお客様や、応援してくださるかたが存在する、という証左です。本当にありがたいことです。 10年前に決断したチャレンジは、何とか10年間続けられた、という成果を見ることができました。 ただここで慢心や努力を怠ることは、私が勤務した2社と同じ結末を迎えるだけです。 常に勉強し、常に努力を怠らず、決して慢心せず、次の10年も弊社を支持して頂ける皆様のため、全力で仕事をしたいと思います。
引き続き格別なお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
フィネスコ株式会社 代表取締役 山田 仁浩